オンライン配信の必需品「ミキサー」の役割と選び方

2021.07.15 2021.07.21
オンライン配信の必需品「ミキサー」の役割と選び方

オンライン配信に必要な機材のひとつに「ミキサー」が挙げられます。

みなさんにとってミキサーはあまり身近ではないかもしれませんが、オンライン配信をスムーズに行うためには必要な機材です。ミキサーの役割や選び方のポイントをご紹介します。

「ミキサー」とは?

ミキサーとは、音をミックスさせてひとつにまとめて出力する音響機器のこと。

ラジオやテレビ番組のスタッフがブースで機材のレバーを上げ下げしている映像を見たことはないでしょうか。それがまさにミキサーです。複数の音をバランスよく調整して聞き取りやすい音を作ったり、空間や環境に合わせて音の広がりをコントロールしたり、音量や音質をよりよく整える役割があります。

このようにミキサーはテレビやラジオ番組などでプロが使う印象が強い本格的な機材です。でも実は、コロナ禍以降で増えたオンラインセミナーや個人で行う人が増えているYouTube配信などにも必要な存在。音響のプロ以外の人でもミキサーを使うシーンがあるため、活用できると配信がスムーズになるのです。

オンライン配信でのミキサーの活用シーン

オンライン配信において、「ミキサー」はどのようなシーンで使われているのでしょうか。

同じ部屋(空間)で複数の人が同時に中継を行うとき

オンライン配信では、セミナーやイベントなどで、同じ部屋・同じ空間で複数の人が同時に中継を行うシーンがたびたびあります。

それぞれのパソコンでつないだり、複数のマイクを使ったりすることで、キーンという不快な音がするハウリングが起こります。また、人によって音量や音質にばらつきがあり、聞き取りにくい、最悪なケースでは音が聞こえないなど音声トラブルも。ミキサーはマイクとつないで使うことで、ハウリングを防ぎ、音量や音質を一定にする役割があるのです。同じ空間で複数人でバラバラに中継を行う際は用意をしておくと安心です。

マイク音声とBGMを重ねて配信するとき

音楽をバックにマイクで話す声を重ねて配信したり、音付きの映像にマイクの音声をのせたり、音の加工をするときはミキサーを使います。ミキサーがあると、異なる音声をミックスするなどの加工がスムーズに行えるとともに、良質で聞き取りやすい音声での配信が可能に。オンラインセミナーなどのクオリティもあがり、満足度も高まります。YouTube配信といったカジュアルな配信でも活用され、タイトルコールをラジオっぽくするといった加工も手軽です。

音のクオリティを追求するときや失敗が許されないときに

音楽発表会などで楽器の演奏をオンラインで行う場合や、繊細な音をきちんと届けたいとき、音は何より大切です。マイクとともにミキサーは必要不可欠。また、音声をクリアに届けるためにも、緊張感のある失敗できない配信の際は、ミキサーを使うのがおすすめです。

ミキサーを使う際に知っておきたいこと

では実際にミキサーをどのように扱えばよいのでしょうか?
ミキサーを使う前に知っておきたいポイントをまとめました。

1.ミキサーとマイクはセットで必要です

ミキサーが必要になるのは、マイクを使うとき。たいていの場合、マイク2〜3本につきミキサーは1台必要となります。使うマイクの本数は事前に把握しておくといいでしょう。また、マイクによっては接続端子に合うミキサーを選ぶ必要がある場合も。ミキサーを選ぶ場合はマイクの種類も覚えておくとスムーズです。

2.配信用途に合わせたミキサーを

オンライン配信といっても、セミナーやライブ配信など、配信用途はさまざま。どんな配信をしたいかによって、使うミキサーが異なります。例えば、オンラインセミナーでは使うマイクの本数に合うミキサーを選ぶ必要があります。またライブ配信などでは「ラジオ風に音声を変換したい」「BGMを流したい」「効果音をつけたい」といったイメージもあるため、より多くの編集機能がついたミキサーがおすすめです。配信用途やイメージを整理するとミキサーが選びやすくなります。

ハイブリッド型オンライン配信ではプロに任せて

会場とオンラインとで行うハイブリッド型オンライン配信では、オンラインで流す音と、会場に流す音の調節を別々に行う必要があります。このハイブリッド配信は難易度が高いため、プロに任せましょう。」

オンライン配信ではミキサーは実際にどのように使うのでしょうか。まずは配置から。図のようにミキサーはマイクと配信用のパソコンにつなぎます。

ミキサー配線

使い方は、ミキサーによって異なりますが、シンプルなものではレバーで音声や音量を調整する方法が基本です。ミキサーはプロが使う印象あるためか使いこなすのが難しく思う方も多いですが、配信用途によっては扱いやすいものもありまず使ってみることも大切です。

オーディオインターフェースとミキサーの違い

ミキサーと混同しがちなのが、「オーディオインターフェース」です。ミキサー同様にマイクにつないで使うため、似ているように感じる方も。

両者の違いは、役割です。
オーディオインターフェースはパソコンで音楽制作を行う場合に便利な機器で、オーディオ信号をパソコンに入力するために必要です。一方ミキサーは音声をミックスさせて加工するもので、ミキサーにオーディオインターフェースの機能が含まれているものもあります。

オンライン配信におすすめのミキサー

どんなミキサーを選ぶべきか、扱いやすさや用途に合わせて製品をご紹介します。

マイクは2本接続可能。効果音など配信が楽しくなる人気機種

TASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42

TASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42

マイクが2本接続できるオーディオインターフェース機能がついたミキサーです。マイクの音量の調整がつまみでできる他、あらかじめ登録しておいた効果音をボタンひとつで再生できる「ポンだし」機能がついていて2名の対談やラジオの様な配信で使いやすい機材です。基本的なエコー等のエフェクトも扱うことができ、マイクを動作させるために必要なファンタム電源にも対応しています。コンデンサーマイク、ダイナミックマイクどちらのマイクでも使用可能です。

マイクを4本まで使いながら電子楽器の入力も。オンライン配信全般で活躍

YAMAHA MG10

YAMAHA MG10

マイクが4本まで接続できるミキサーです。マイクをつなぎながらエレキギターやキーボードなど電子楽器を別に入力することも可能。ファンタム電源にも対応しているためどのマイクでも接続でき、エフェクトの種類も十分にあります。持ち運びしやすいサイズ・重さなので配信会場にスムーズに持ち込めます。セミナーや講演会など、オンライン配信全般で必要な機能が充実しています。

6本のマイクそれぞれの音の加工も。講演者が多い配信や規模の大きい配信におすすめ

behringer X1222USB XENYX

behringer X1222USB XENYX

マイクが6本を接続でき、電子楽器の接続も別に行えるミキサーで、ファンタム電源にも対応しており、エフェクトも豊富7日から好みのものを選択できます。それぞれのマイクにエフェクトをかけるかの選択が行え、エフェクトのかかり方も自由に変更できます。また、低い音域の音、普通の音域の音、高い音域の音をそれぞれ調整可能なため、低い音を強調させたり、ハウリングが起こる高音域を小さくしたり操作可能です。
多くの講演者が参加するセミナーやカンファレンス、音楽ライブなど様々な場面で活躍します。

オンライン配信の「ミキサー」の役割と選び方のまとめ

ミキサーは、音声を聞き取りやすく調整したり音の加工をする音響機器。オンライン配信では、同じ空間で複数の人が同時に中継を行うときやマイク音声をBGMを重ねて配信するとき、音のクオリティを追求したいときなどに活躍します。ミキサーにはさまざまな種類があり、どれを選んだらよいか迷うことも。配信用途を決めてマイクの本数のイメージをつけておくと、配信に適したミキサーが見つかります。記事ではミキサー選びのポイントやおすすめのミキサーを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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