オンライン配信の必需品「キャプチャーボード」の選び方

2021.06.01 2021.07.21

キャプチャーボードは、TVゲーム機やカメラで撮影している映像や音声を配信用の信号に変換し、パソコン(配信用PC)に送るための出力機器です。ゲーム用途で広く知られていますが、実はそれだけではありません。セミナーや研究会などの「オンライン配信」の際に必要なアイテムです。

そもそもキャプチャーボードとは? 選び方のポイントとともにご紹介します。

オンライン配信におけるキャプチャーボードの役割

オンラインセミナーやオンラインイベントなど、コロナ禍では今までリアルで行っていたセミナーやイベントをオンライン配信で行う機会が増えました。

オンラインで行う場合、カメラやパソコンを使って会場の様子や登壇者の映像をリアルタイムで配信します。このリアルタイムのオンライン配信で必要になるのがキャプチャーボードです。

下記の図のように、キャプチャーボードはカメラやビデオカメラといった機器と配信用のパソコンの間に置き、両者をつなぐ形で使います。

ではキャプチャーボードにはどんな役割があるのでしょうか。

キャプチャーボードは、カメラやパソコンで映している映像(信号)を配信用のリアルタイム映像として変換し、正しく出力する機械です。キャプチャーボードがないと配信用パソコンに認識されず、映像などの情報が伝えられないため、オンライン配信を行う際は欠かせない機材なのです。ただし、スイッチャーやスプリッターなどにもキャプチャーボードの機能を持つものもあります。他にも機材がある場合は確認しておきましょう。

ちなみに、キャプチャーボードは大きく分けて内蔵型と外付け型の2つのタイプに分けられます。

内蔵型は、パソコン本体の基盤に取り付けるタイプ。PCを分解して設定する必要があるためあまり使いません。

一般的なのは外付け型です。USBとしてパソコンとカメラ等をつなぐタイプで、誰でも簡単に使用できます。小型のもの、安価で手に入るもの、高画質に対応できるものなど、種類や性能も豊富。持ち歩いて出先で使うこともでき便利です。

オンライン配信では、たいていの場合は外付け型のキャプチャーボードを使います。

キャプチャーボードを買う前に。確認すべき3つのポイント

オンライン配信の規模や内容によって、選ぶべきキャプチャーボードは異なります。どんな配信をしたいか、下記のポイントを整理してみましょう。

1)配信映像の画質・スピードにこだわりたいか

「4Kの高画質映像でオンライン配信をしたい」「高画質の録画映像を使用してオンライン配信したい」など、配信映像の画質にこだわりたいこともあるでしょう。キャプチャーボードによって対応できる画質や配信スピードが異なります。どんな映像を配信したいか確認しておきましょう。

2)配信用PCの規格を確認

Type-A(タイプA)、Type-C(タイプC)という言葉を聞いたことはないでしょうか。これは規格と呼ばれるもの。Type-Aは一般的に想像される四角いもので、Type-Cはアップル製品やアンドロイドスマートフォン等に付いている比較的新しい規格です。キャプチャーボードと配信用PCをつなぐためには、規格が合っていないといけません。手持ちのパソコンの規格をみておきましょう。

3)録画機材など機材の性能を調べる 

録画機能を持った機材やスプリッター、スイッチャーなどをお持ちの場合は、それらの機能を知っておくと無駄な買い物を防ぐことができます。これは、スイッチャーなどの機材にキャプチャーボードの機能を持ち合わせている場合があるからです。手持ちの機材を点検しておきましょう。

シーン別おすすめのキャプチャーボード

用途や目的に合わせて、キャプチャーボードを選んでみましょう。ここではシーン別におすすめの製品をピックアップしていきます。

「とにかく手軽に試してみたい」という方へ

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CHD201 HDMIビデオキャプチャー ¥1,080 税込

サウンドハウスがプロデュースする業務用音響機器のトップブランド「クラシックプロ」のキャプチャーボード。パソコンにつなぐだけなのでオンライン配信に慣れていない方にも簡単。このサイズと価格でフルHDの高画質映像に対応している点は大きな魅力です。

「4Kの高画質映像の配信をしたい」という方へ

CAM LINK 4K ¥13,300 

配信機材に強い海外のメーカー「elgato」の4Kの高画質映像を扱えるキャプチャーボード。コンパクトで誰でも扱える外付けタイプ、多くのメーカーのカメラと互換性がよい点も安心です。手軽に4Kの映像を扱いたい方にはおすすめです。

「Type-Cのパソコンで使えて安定性があるものがいい」という方へ

GV-HUVC ¥20,400

配信を行いながら録画をしたいとき、多くの場合はソフトを事前に設定しておく必要があります。このキャプチャーボードは、ソフトを設定する必要がなく、1台で配信と録画を同時に行うことができるのが特徴。直接SDカードに保存することもできるので、会議の議事録や復習にも使用できます。少し大きくなりますが持ち運びも可能です。

「配信だけじゃなくて録画もしたい」という方へ

GV-HDREC/B2 ¥18,700

配信を行いながら録画をしたいとき、多くの場合はソフトを事前に設定しておく必要があります。このキャプチャーボードは、ソフトを設定する必要がなく、1台で配信と録画を同時に行うことができるのが特徴。直接SDカードに保存することもできるので、会議の議事録や復習にも使用できます。少し大きくなりますが持ち運びも可能です。

「配信を行いながら、同時に遅延なくモニターしたい」という方へ

HD60S+ ¥28,000 

カメラの映像をパソコンに取り込みつつ、他のモニターに出力することができるパススルー機能を搭載。カメラにどう写っているのかを遅延なくタイムリーに確認することができ、配信のクオリティが上がります。登壇者やゲストにとっても、自身の写りを確認しながら進行でき、嬉しい機能です。

スイッチャーにキャプチャーボードの機能が含まれているもの

ATEM Mini ¥35,980 (税抜価格)

最後にキャプチャボードの機能を持っているスイッチャーをご紹介します。この製品をカメラにつなげば、パソコンに認識させることが可能。スイッチャーであるため、簡単なスイッチングを同時に行え、配信をよりリッチに提供できるようになります。スイッチャーとしては破格の値段なので、あえてスイッチャーを買ってみるのもひとつの手です。

重要な配信はプロに任せて

キャプチャーボードを準備して配信を試してみるといいでしょう。ただ、重要な配信や高画質映像を安定して配信したいときは、専門業者にお任せするのが安心です。映像のクオリティや速度を担保し、安定した配信が可能です。